納山祭

覚悟の雨と伝説の晴れ男

僕はアントン、

最近は少しゲロンパもするけど、

精一杯“今”を生きてる。

ちょぴり寂しい時は、

若や姫が山の準備をする前の晩かな、

だけど山から帰って来ると、何やら

うれしそうに疲れてるふたりに抱っこされるのが

一番好きなんだ。

だから僕、

病気にも負けずに強く生きなきゃと思うんだ。

朝も相変わらずの雨模様

ジイたちは、

少しうつむき加減でいつもの元気もない。

山はどう見ても白くスッポリと厚い雲に覆われている。

間違いなく雨、100%天気は望めそうに無いのだ。

Oジイ、wジイ、ノン姫の3人は揃って

-ケーブルにするわ

と、ハモル。覚悟は決めていた。

-よし、12月の冷たい雨に濡れて登ろう!

トチノキのザンバラ髪の浪人は今日も笑ってる。

そんな笑顔も今日は素直になれない。

-Oジイを先頭にして、30分に一度休憩をとります。

と、はじめに念をオシテから、

ジイたちと、大きな丸木と沢が目印の細尾谷に入る。

ノン姫も -Oジイをぬかさないように

と、やんわり一言。

そう、マイペースとチームワークの両立が大切なのだ。

Dsc05034_1 かれこれ3年を迎える山@くらぶも、

何事もなくここまでやってこれたのは、

それぞれの日々の鍛錬や

まとまりであるのだから。

これからも続けられるよう末永くよろしく。と願った。

心配していた雨は、

深い霧雨となって肌をひんやり濡らしてゆく。

そして、

ジイたちは深い霧の幻想的な細尾谷を体験することに。

(納山祭①)-10

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大いなる自然との出逢い

Dsc05032_1 こんな雨の日は

少しセンチな気分で

山を味わうのもいいだろう。

                            大いなる自然が織りなす偶然。 

-今日来て良かった

と、思うときがある。                                       

季節の引越しや空の気持ちで

そんな出逢いはやってくる。

オブラート(霧)に包まれたモノクロの谷合に

苔むした岩や木々だけが色を付けている。

ノン姫とジイたちは

雨を吸った浮石に足をトラレナイヨウニ

またぎながら歩を進めて行くと

馬の背の分岐に着いた。

そこに、何気なく置かれた丸木と

湧き水に渉る小さき橋が架かっている。

こういう

無名の心配りにいつも、

ジイたちや山のお仲間の心も体も癒されるのだ。

湧き水は、緑寿水という。

そして無性に

-湧き水で煎れたhジイのコーヒーが飲みたい

けれど

-お楽しみは次の一服までとっときましょう

と、最後の馬力用にと残しておくことに。

そして、霧は深く分け入るほどに

白く、濃さを増してゆく。

写真では残せない、白の情景がそこにあった。

待ちに待ったコーヒータイムである。

-んむ、湧き水が出てない

さて、困った。ジイたちなのだ。

(納山祭②)-11

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花よりダンゴ

Dsc05249_1 今年もクリスマスのころ

神戸にいつもの虹が灯った。

追悼と復興の想いを託し

あでやかな7色の揺るぎないしるしとして。

ようやくのコーヒータイム。

hジイがこだわるドリップ式の1カップコーヒーを

登ったものの特権として山の恵みでいただく

贅沢極まりないのである。

そして

のどごしの幸せをひとしきり味わって

百万馬力を得たジイたちは

最後のガラバを駆け登った。 

2年目の納山祭は

今年も香楠荘のうどんすき。

根古峰という入ってすぐの角の部屋

-1年前もこの部屋だったような

-そうゆう巡り合わせなのか

ふと見ると

各部屋に山の名がさりげなく付いる

そうここは山荘なのだ。

うどんすきをたらふく食べて

ぞうすいをかけこみ、そば茶をすすった。

-最後の晩餐かも

などと今年を笑い飛ばしておひらきに。

帰りの道すがら

来る年を語りながら歩いていると

トチノキのザンバラ髪の浪人が

クスリと笑った。

-そうか

Dsc05181 山@くらぶの晴れ伝説

古木の笑顔の意味が

やっと解った気がした。

それぞれに

-アリガトウまた来るね

ノン姫とジイたちは心からの微笑を返した。(納山祭・完)-12

(根古峰は標高746mの岩湧山の隣の山)

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コウナンソウニテ、、。

     -やっぱ降ったね。ⓦジイがイナイからかな。

      今年最後の山@くらぶは、正真正銘の雨。

       -晴れの賞味期限が、切れたんだね。

     まるで世相を反映するかのような冷たい雨が

       ノン姫やジイたちの体に染み入った。

       そう、今日は、待ちに待った納山祭 。

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   ケーブル隊のⓞジイⓎジイと(h2)ジイがお出迎え。

      いつもの香楠荘で、いつもと違う大広間。

     みんな笑顔で迎えられたことにただ感謝して

            かんぱーい!

      今年の垢をキレイさっぱり洗い流したら

        来年はどんな山が待ってるかな。

       そうだ、トチノキに聞いてみようっと。

             おしまい。

         (納山祭@香楠荘2007/12)-90

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