覚悟の雨と伝説の晴れ男
最近は少しゲロンパもするけど、
精一杯“今”を生きてる。
ちょぴり寂しい時は、
若や姫が山の準備をする前の晩かな、
だけど山から帰って来ると、何やら
うれしそうに疲れてるふたりに抱っこされるのが
一番好きなんだ。
だから僕、
病気にも負けずに強く生きなきゃと思うんだ。
ジイたちは、
少しうつむき加減でいつもの元気もない。
山はどう見ても白くスッポリと厚い雲に覆われている。
間違いなく雨、100%天気は望めそうに無いのだ。
Oジイ、wジイ、ノン姫の3人は揃って
-ケーブルにするわ
と、ハモル。覚悟は決めていた。
-よし、12月の冷たい雨に濡れて登ろう!
トチノキのザンバラ髪の浪人は今日も笑ってる。
そんな笑顔も今日は素直になれない。
-Oジイを先頭にして、30分に一度休憩をとります。
と、はじめに念をオシテから、
ジイたちと、大きな丸木と沢が目印の細尾谷に入る。
ノン姫も -Oジイをぬかさないように
と、やんわり一言。
そう、マイペースとチームワークの両立が大切なのだ。
何事もなくここまでやってこれたのは、
それぞれの日々の鍛錬や
まとまりであるのだから。
これからも続けられるよう末永くよろしく。と願った。
心配していた雨は、
深い霧雨となって肌をひんやり濡らしてゆく。
そして、
ジイたちは深い霧の幻想的な細尾谷を体験することに。
(納山祭①)-10
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