雪明神
寒い朝だった。
待ち合わせより
少し早く着いたOじいの
鼻が吐息の中
赤かったのを憶えている。
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おはよう-の
言葉の吐息が
白く顔を覆うと
吸う息が冷たく痛かった。
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それ位冷えてた。
だから当然
不安と うらはらな
期待は募った。
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初雪があるやもしれぬ。
まさか吹雪いてはいまいか。
もたげる
リベンジorリタイヤ。
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冗談まじりの
他愛もない一言が
思いもかけず
こんな事になるなんて。
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細い林道に入ると
一台 又一台と
山を降りる車とすれ違った。
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-夕べ泊まったのかな。
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と
さして気にもとめなかったが
林道終点から歩き始めると
その訳が 解った。
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台風の爪あとが
ここでも林道を
深く傷つけていた。
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僅かに残る地道を
崩さないよう足をかけて
そっと渡った。
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見上げると
山を覆う朝もやが
小出しにしながら
紅葉を楽しませてくれた。
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山の上が白く
積もっているようだった。
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ホントだ。白い。
何だか嬉しく 切ない白。
赤い葉っぱが凍っていた。
紅葉を閉じ込めるような
強引な雪が降ったのだろう。
でも 眩しほどキレイだった。
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こんなコラボが
一度に味わえるなんて。
思いもかけず 幸運だった。
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今日の日に明神を選んで
ほんま よかった。
おしまい。
(秋の終わりのハーモニー@明神平)-200
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