10-20

恋女房ノヤキモチ

夕月。

山の稜線が 暗がりにまだ残るころ

消え入りそうな三日月が うっすら夜空に浮かんでた。

じっと見てたら、みるみる丸るい月になった。

そっと、手のばしたら 峠のムコウに消えてった。

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 姫とジイたちの 今日の山は高見山。

-まだ見ぬ白い恋人に やっと、逢えるかも

と、思い入れとやる気は ハチキレンばかりだけど、

うらはらなのが、空のご機嫌。

-もしかして、 恋女房の金剛山のやきもち

それとも、  お休み中のyジイが晴れ男ナノ。

いやいやジイたちは口には出さぬが、

我こそは晴れ男ナリと 思っているのだ。

ホントウのところは、トチノキの(おかげ)なのにね。

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時は  朝8時、いつもより 余裕の出発である。

-wジイとmジイは   もう出ただろうか。

そう、今日は  大阪組4人と、wジイmジイ

奈良組の分乗出発なのだ。

そして    竹(ノ)内峠を越え

まもなく   バイパスに入ると

oジイの携帯から、  ハな♪着音がなった。

どこかで聴いたような、そう

あのビリージョエルの名曲だった。

少しoジイがナウく思えた   そんな朝のはじまりだった。

(恋女房ノヤキモチ@ 高見山) - 20

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熱イ気持ヲシノバセテ

いろんな山を登りたい。

けど、登ってみなければ

その山の良さは 解らないもの

そんな時は、少しだけ

 

ジイたちの記憶の扉を覗いてみる。

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富田林から 日帰りで、しかも 霧氷の楽しめる山

そう、  今回はwジイの扉をノックしてみた。

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いつも気ぜわしく飛び回るwジイを 

やっとのオモイで捕まえたら 一枚の紙切れをサッと出して

-今度の金曜日に夕方戻るから 

その時、最終の打ち合わせしょうか

と、疾風(はやて)のように現れて  疾風のように去って行く

♪どこの誰だか知らないけれど     まさに月光のごとくナリ

さて、いざ行くとなれば、 どの道で登るのか

季節やジイたちの足の具合もかんがみる

それに初めての山は

お楽しみと解りやすいルート選びも肝心ナノダ。

そして、mジイの

霧氷バスの情報から Google検索してみた。

Dsc05989 片道2時間余り

金剛山より100mほど 高い山。和製マッターホルン

と、呼び声の高い、高見山に 温泉付登山とシャレこんだ。

そして、姫は懐に2月の熱い気持ちを忍ばせていた。

(熱イ気持ヲシノバセテ@高見山)-19

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赤坂村のなごり雪

僕はアントン

何か、今日も山らしい。

こんな時、男は 決まってすることがある。

そう、男は黙って背中を向ける、のさ。

アントンの健気な

それでいて男気な姿にうしろ髪ひかれつつ

今日も山を目指す  元気で陽気な姫とじいじ。

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-さあ、アントンの分も楽しんできますか。

スタッドレスのミニキャブで雪道もなんのその

と、意気込んでやって来たのはいいけど

ケーブル下の駐車場は珍しく数珠つなぎ

-みんなの期待はひとつだね。

やっとこさ入れてもらって11時半。

準備体操など軽くしていきなりの根性の急坂を

-温まるからいいよね

と、登りきり、丸木のベンチでお茶タイム。

そして、アナクマ分岐から雪が次第に地面を少しずつ被い始める。

尾根特有の冷たい風が火照ったふたりのからだを通り過ぎるのが解る。

-ちょうどいい案配だね。

-アイゼンもサクサクと嬉しそう。

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やっぱ、雪がアルのとナイのとではオオチガイ

-来てよかった。と、ふたりでピース。

広場の温度計はピッタシ0℃

だが、表示よりも何故か寒さを感じる。

-今日は開いていたね

と、売店にさっそく非難したら なんと、店内は満員御礼。

奥の席のオネエサンの となりがかろうじて空いたところ、

すかさず座ることに。さっそく、冬の定番のカレーヌードルを 姫にお願い。

-ふうーやっぱり、これで生き返るね。

 と、しばしゆったりとお昼のひと時を。

-ご主人やさしいね、今時いないよ。

 と、隣のオネエサンの声に振り向く。

ふと見ると、 同じテーブルのカップルの男性が

ふたり分のお盆を運んできたところ。

多分、  一人ゆっくりお茶タイムに割り込んだ、

おじゃま虫の姫若ふたりが オネエサンには 

お気に召さなかったのだろう。

それから  同じ文殊尾根を素直に下ると

祭りの後のケーブル下では うっすら夕焼け色の

ミニキャブがポツリ。

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そして、

家路を急ぐふたりに 赤坂村のなごり雪が

あたたかな冬をいつまでも憂いでいた。

(赤坂村のなごり雪@もんじゅ) - 18

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